女性の身体はデリケート
妊娠そして出産を受け持つ女性の身体は、とっても神秘的で繊細です。また男性とは比較にならないほど、複雑でデリケートにできています。 そのために私たちの身体には、女性特有のトラブルや病気が起こってしまうときもあります。

若いからといって自分の身体に過信するのは禁物です。身体からの小さなサインを見逃さないよう、日頃から注意を払うことが大切です。
女性特有のトラブルや病気は、戸惑いや不安を伴うことが多いものです。だからこそ、自分に起こり得る病気について正しく理解し、早期発見を心がけましょう。
特に下半身のトラブルは、放置すると大きな問題に繋がることもあります。
少しくらいの不調では、産婦人科への受診をためらってしまう方もいるのでは? しかし、症状を放置して後悔するケースも少なくありません。自分の身体にもっと関心を持ち、日頃から小さな変化を見逃さないようにしましょう。
健康な日常を保つためには、まず「自分の正常な身体の状態」を知っておくことが重要です。少しでも「おかしいな」と感じたら、早めに診察を受けましょう。小さな身体のサインに大きな病気が隠れている場合もありますから、油断は禁物です!
あなたのオリモノをチェック!!
正常な範囲のオリモノは、正確には「分泌液」と呼ばれます。しかし、分泌液の量が増えたり、臭いや色に異変が生じた場合、これを「オリモノ」としてトラブルの兆候と捉えます。
健康な状態のオリモノは個人差がありますが、一般的には半透明でサラリとしたゆるい糊状のものです。また、身体の外に出て乾くと黄色っぽく変色することがあります。もしも臭いが強くなったり、色が変わったり、かゆみが出る場合は、身体の中で何らかの異変が起きているサインかもしれません。

もしも気になる症状があれば、放置せずに早めに早めに診察を受けるようにしてくださいね。
「病院に行く時間がない」「もっと手軽に検査したい」という方には、アルバの郵送キットがおすすめです。自宅で簡単に検査物を採取し郵送するだけで、約1~2週間後に結果が届きます。自分の身体の状態を知るための便利な方法として、ぜひ活用してみてください。
下腹部をチェック!!
下腹部にシコリを感じる場合は、子宮筋腫や卵巣腫瘍の疑いがあります。
ただし、便秘による便の硬さをシコリを間違えることもあるので注意してくださいね。
下腹部の自己チェックは、月経開始日の1~2週間目頃までに行います。

- 仰向けに寝て、ひざを曲げる。
- 指をそろえ、指の腹全体を使って下腹部をマッサージするように触れながら、シコリがないか調べます。
乳房をチェック!!

両手を下げて鏡の前に立ち、両手を下げた状態で乳房の見た目を確認します。
乳房にくぼみやひきつれ、湿疹、色の変化、乳頭の陥没や変形がないか、左右の乳頭の位置が大きく異なっていないかもチェックします。
乳頭を摘んで分泌液が出ないかチェックする


- 仰向けになり、調べる側の腕を上げます。
- 反対側の手の指の腹を使い、乳房の外側から内側へ向けてゆっくり円を描くように触れ、シコリがないか確認します。
- 乳房と同様に脇の下のチェックも忘れずに。
尿失禁には骨盤底筋トレーニング!!
骨盤底筋トレーニング(ケーゲル運動)は、骨盤底筋を鍛える体操で、1940年代にロサンゼルスの医師アーノルド・ケーゲルが尿失禁に悩む女性のために考案したものです。
運動は非常にシンプルで、『肛門と膣をキュッと締めつけては緩める』を繰り返すだけ。これを毎日続けることで、骨盤底筋を効果的に鍛えることができます。
骨盤底筋とは、恥骨から尾てい骨にかけて走る筋肉群で、骨盤内の臓器を支え、尿失禁などのトラブルを予防する重要な役割を担っています。
骨盤底筋を見つける方法
骨盤底筋がどこにあるのかを確認するには、次の方法を試してみてください。
まずトイレに座って排尿し始めてから、途中で排尿を止めてみます。このとき、腹筋や大腿筋を使わないよう注意します。
何回か繰り返すことで、骨盤底筋を収縮させる感覚に慣れましょう。

この方法はあくまで筋肉の場所を確認するためのものです。繰り返し行うことで排尿トラブルを引き起こす可能性があるため、頻繁に実施しないようにしてください。
簡単にできる骨盤底筋トレーニング(ゲーゲル運動)
骨盤底筋を鍛える骨盤底筋トレーニングは、シンプルな動きで日常生活に取り入れやすいトレーニングです。以下のステップで始めてみましょう。

基本姿勢
- あお向けに横になり、足を肩幅に開きます。
- 両ひざを軽く立て、両手を下腹部の上に置きましょう。
- 身体全体をリラックスさせ、深呼吸を数回行います。
身体の力を抜き、骨盤底筋に3秒間だけ力を入れて引き締めます。(尿道・肛門・膣をキュッと締めるイメージ) 3秒経ったら力を抜いて、骨盤底筋をリラックスさせましょう。

骨盤底筋を素早く締めたり緩めたりする動作を、10回連続してで行います。
骨盤底筋をゆっくりギューッと強く締め、10秒間静止します。その後、ゆっくり緩めて10秒間リラックスしましょう。10秒経ったら、また同じように繰り返します。
あお向けの姿勢だけでなく 、椅子に座った姿勢や机を支えにして立った姿勢でも行えます。継続して取り組むことで、骨盤底筋が強化され、日常生活の中でも効果を実感できるようになります。