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光老化を防ぐ日焼け止めの選び方!

紫外線による弊害は、日焼けやシミだけと思っていませんか?
「光老化」とは、紫外線、可視光線、赤外線を含む太陽光線を浴びておこるシミ、しわ、たるみなどの老化現象をいい、肌ばかりか、髪や目の老化も促進させてしまいます。また、光老化は、加齢による老化とは異なり、皮膚がんの発生にも関わっています。
いつまでも、若々しく美しくいるためには、肌の老化に関わる「光老化」について知っておくことが大切です。

紫外線、可視光線、赤外線の3つのうち、最も光老化に影響を与えているのが紫外線です。現在では、可視光線であるブルーライトや近赤外線も光老化に関係しているので注意が必要といわれています。紫外線だけが大きく取り上げられる理由は、攻撃力がすぐにわかるからです。

紫外線はUV(ウルトラバイオレット)といい、A紫外線(UV-A)とB紫外線(UV-B)の2つがあります。
肌への攻撃力が高いのはUV-Bで、肌が赤くなったり水ぶくれができたりといった炎症を起こします。そして、メラニン色素の沈着を引き起こしシミの原因にもなります。
UV-A・ブルーライト・近赤外線は、急激なダメージは与えないものの波長が長く、肌の奥まで入り込み、ハリや弾力が失われます。

光老化への対策として環境省が出している紫外線環境保健マニュアルでは、以下のような事があげられています。

紫外線の強い時間帯を避ける
日陰を利用する
日傘を使う、帽子をかぶる
袖や襟のついた衣服で覆う
サングラスをかける
日焼け止めを上手に使う

どれもどれも当たり前のことではあるのですが、常に、紫外線に当たる量を減らすということを意識してください。


日焼け止めの知識と選び方
SPFとPA

日焼け止めを選ぶときに目安になるものとして、SPFPAがあります。
SPFとは、UV-Bを防ぐ効果を表す指数で、表示は最高が50と決められています。 SPF指標の「1」は、「20分間紫外線から肌を守ります」という目安で、次のようになります。

  • SPF30・・・・・30×20分=600分 ⇒ 10時間
  • SPF50・・・・・50×20分=1000分 ⇒ 16時間40分

これだけを見るとSPF値50のものが効果が高いように見えますが、 実は、紫外線防御率はSPF値30を超えた辺りからは、横ばいであるのが次の表からわかります。

市場では、SPF50のものを多く見かけますが、肌への負担が大きい場合があるので注意が必要です。


PAとは、UV-Aを防ぐ効果の目安を+の数で表したもの。+が多いほどUV-A防御効果が高いことを示します。PAには、次の4段階があります。

  • PA+・・・・・・・・UVA防止効果がある
  • PA++・・・・・・UVA防止効果がかなりある
  • PA+++・・・・・UVA防止効果が非常にある
  • PA++++・・・UVA防止効果が極めて高い

日焼け止めを選ぶ際、SPFの数値のみに注目しがちですが、UV-BだけでなくUV-Aの防御も大切です。是非、PA値も意識してください。


日焼け止めの成分

日焼け止めの成分は、紫外線散乱剤と紫外線吸収剤の2種類があります。
紫外線散乱剤は、その名前のとおり物理的な仕組みで紫外線を反射散乱させ防ぐというものです。それに対し紫外線吸収剤は、化学的な仕組みで吸収した紫外線を熱エネルギーに変換し放出することで防ぎます。
この2つの成分のメリットとデメリットをまとめてみました。

紫外線散乱剤・紫外線吸収剤の違いを理解した上で、ご自身にとって、使い心地のよいものを選び、上手に紫外線と付き合っていきましょう。


「SPF50を使っていれば大丈夫」と思っていませんか?
高い数値だから安心というわけではありません。SPF値が高くても塗る量が少なければ効果は激減です。
ここで知っておくべきことは、SPF値はどのように測定されているかです。
SPF値は1あたり2mgを皮膚に塗布して測定された結果なんです。1cm2との違に2mgというのはけっこう厚く塗った状態です。
例えば、一般的な乳液を顔全体に塗った場合1.5ml、クリームだと0.3gくらい使用します。 これからみても、顔全体に2mgの塗布はかなり量が多いことがわかります。" 実際その量を顔に塗れている人はとても少ないと思います。 ですから表示されているSPFはあくまでも目安と捉えなくてはいけません。 さらに時間の経過とともに日焼け止めは落ちてしまうので、できるだけたっぷり塗布し、塗布したての防御力を保つためにはこまめな塗り直しが必要です。